2023/11/27

HDD 面記録密度の変遷|Coughlin Associates

前回に続き HDD に関する投稿です。

C3Q 2023 Hard Disk Drive Industry Update

上記の記事は、2023年11月に発行された Digital Storage Technology Newsletter をもとにして書かれています。内容は、HDD の2023年第3四半期の出荷台数、出荷総容量、平均販売価格などをアナリスト企業 Coughlin Associates が作成した市場調査レポートです。

その中で、あまり詳しくは説明されていないのですが、個人的に興味のある個所がありましたので、そこだけを取り上げます。

興味を覚えたのは、Hard Disk Drive Areal Density Production Introduction History(ハードディスクドライブ製品の面記録密度の歴史)というグラフです。実験室レベルではなく、2000年~2023年に生産品として出荷された HDD の面記録密度がグラフ化されています。下のグラフです。

ピンクの線が実際の HDD 製品の面記録密度です。凡例に CAGR(年平均成長率)の値と直線の色の対応が示されています。しかし、その直線の色とグラフ上の色の対応が判別がしにくくなっています。ここでは赤字で「100% CAGR」、「80% CARG」、・・・「20% CAGR」と書き込んでおきます。

このグラフから、大まかな面記録密度は次のように読み取れます。

  • 2000年~2002年:約100%
  • 2002年~2003年:約80%
  • 2004年~2005年:約60%
  • 2005年~2007年:約40%
  • 2009年~2011年:約20%

2011年以降は面記録密度の CAGRが 20%未満となり、最近までほとんど増加なしの横ばい状況が続いていたことになります。ここにきて、再び面記録密度に上昇傾向が表れたのは、HAMR(Heat Assisted Magnetic Recording:熱補助型磁気記録)による効果かと思います。

追記|面記録密度の CAGR について(不要かもしれませんが・・・)
100%:同一面積に記録できるデータ容量が、毎年2.0倍の率で増加
  80%:同一面積に記録できるデータ容量が、毎年1.8倍の率で増加
  ︙
  20%:同一面積に記録できるデータ容量が、毎年1.2倍の率で増加


以上

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上記の記載内容は独自の理解や個人的な見解に基づいています。
間違いがないことを保証するものではないことをご了承下さい。

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