2024/01/19

2023年ストレージ業界の M&A|StorageNewsletter

2022年 ストレージ業界の M&A|Storage Newsletter の 2023年(最新)版です。オリジナルの記事は、 All M&As in 2023 - StorageNewsletter になります。

いつものようにオリジナル記事の構成を変更した意訳で概要をまとめます。

2023年のトピック(件数と金額)

M&A 件数は16件で1998年以降で最小となった。これは、一昨年(2022年)の22件よりも減少した。これまでの最大件数は2006年の104件であった。

金額面からみると、Broadcom が VMware を買収した金額の690億ドルは過去最高の歴史的記録となった。これまでの記録、2015年の EMC と Dell の合併による 630億ドル、を超える金額である。

M&A 件数減少の理由

ストレージ業界は成熟しているが、業界の統合は遅れている。買い手の興味を引く画期的な技術をもつ新興企業がほとんどない。

2024年の予想

ゆっくりしたペースで業界の統合は続く。上場企業の中には財務状況が悪化しているところがあり、新興企業は買収されるか死ぬかの可能性しか残されていない。

大手企業は R&D に投資して革命的な技術を開発しようとせず、新興企業を買収することで入手しようとする。

M&A の可能性がある分野としては、企業数が多いクラウド、ソフトウェア、セキュリティ、ハイパーコンバージドシステム、SSD など。また、販売拡大を目的にチャネルにも M&A は起こりえる。

個人的に Broadcom による VMware 買収は気になっています。VMware 製品、今後はどうなるのでしょうか。

StorageNewsletter 記事の最後には、WHO BOUGHT WHOM IN 2023 という表がありますが、これを買収月(降順)に並び替えてみます。

買い手 買収先 価格(百万ドル) コメント
12 Francisco Partners Blancco Technology Group 1,253 Data erasure and mobile diagnostics
11 Broadcom VMware 69,000 Virtualization software
10 Broadcom Elastics.cloud NA CXL player
10 Databricks Arcion 100 Provider for real-time enterprise data replication technology
10 DataCore Software Workflow Inteligence Nexus NA Seasoned workflow services and software firm
07 ScalePad Adept Managed Continuity NA Solution adding BC to backup monitoring offering that includes Backup Radar
06 Databricks Rubicon Technologies NA Start-up working on building storage systems for AI
05 VectorCapital Riverbed Technology NA Vector Capital being private equity firm
04 BMC Model9 NA Mainframe cloud data management software
04 Thirive Storagepipe NA Cloud, data protection, managed services and cybersecurity provider
04 Trusted Data Solutions Assured Data Technologies NA Provider of tape restoration services in India
03 Akamai Technologies Ondat NA Cloud-based storage technology provider
03 Japan Industrial Partners Toshiba 15,300 Acquirers include also 17 Japanese enterprises and banks, Toshiba remaining shareholder
03 Serene Investment Management Nexsan (Storcentric) NA Storage solutions
02 Cristie Software Storix NA Backup and recovery software for Linux, AIX and Solaris
01 DataCore Software Object Matrix NA Object storage pioneer and media archive specialist

表は、WHO BOUGHT WHOM IN 2023 by StorageNewsletter.com をもとに編集


以上

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上記の記載内容は独自の理解や個人的な見解に基づいています。
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2023/12/09

PC のパワーを増大する SSD おすすめ製品リスト|PCWorld

Best SSDs for 2023: Reviews and recommendations | PCWorld

上記は、2023年11月21日にリリースされた PCWorld の記事です。SSD の選定・購入に、有用な情報かと思います。

ここではオリジナル記事そのままではなく、コンパクトに(大幅に抜粋、文章構成も変更、かなり意訳)してご紹介します。この方がわかりやすいかと思っているのですが、オリジナルがよろしければ、上の英文タイトルをクリックしてください。

HDD から SSD への切り替えは、PC にとって最高のアップグレードだ。起動時間を短縮し、プログラムやゲームの応答性を向上させ、通常はコンピュータの高速化を感じさせる。

2.5インチのフォームファクタで提供される SSD は、従来の HDD と同一の SATA ポート経由で PC に接続される。しかし、最近のマザーボードでは、M.2 接続端子をもち板ガム・・・形状で高速の PCIe 4.0 および 5.0 規格に適合する小型の NVMe(Non-Volatile Memory Express)SSD が一般的になってきた。

だが、すべての SSD が同じ効果を示すわけではなく、ベストな SSD を選ぶのは難しくなってきている。多額なコスト(時間)を掛けずに確かな性能を提供する最高の SSD を見つけるには、どうすればよいだろう?

PCWorld は、数十年にわたり PC ハードウェアのテストを行ってきた。当社のストレージ評価では、パフォーマンスベンチマークだけではなく実用性のある日常の使用においてまで、あらゆる製品のテストを厳密に徹底しておこなっている。その結果、当社のリストには、最高の SSD のみが選ばれている。

上記ではリストと書いてありますが、オリジナル記事にはリストはなく「Pros and Cons」(長所短所)を含んだ説明文になっています。そこにはさらに製品パフォーマンスを説明したリンクも含まれています。

ここでは、「タイトル」と「製品名」のリスト(表)を作成して掲載します。

タイトル 製品名
最高の SATA SSD Samsung 870 EVO
予算で選ぶ SATA SSD Crucial BX500
最高の PCIe 3.0 SSD Crucial P3
最高の PCIe 4.0 SSD Solidigm P44 Pro
予算で選ぶ PCIe 4.0 SSD WD Blue SN580
最高の PCIe 5.0 SSD Adata Legend 970
次点の PCIe 5.0 SSD Crucial T700
最高のポータブル SSD Adata Elite SE880
最高の外付け SSD Crucial X9 Pro
Steam Deck 向け最高の SSD Sabrent Rocket Q4 NVMe
PS5 向け最高の SSD Seagate Game Drive

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2023/11/27

HDD 面記録密度の変遷|Coughlin Associates

前回に続き HDD に関する投稿です。

C3Q 2023 Hard Disk Drive Industry Update

上記の記事は、2023年11月に発行された Digital Storage Technology Newsletter をもとにして書かれています。内容は、HDD の2023年第3四半期の出荷台数、出荷総容量、平均販売価格などをアナリスト企業 Coughlin Associates が作成した市場調査レポートです。

その中で、あまり詳しくは説明されていないのですが、個人的に興味のある個所がありましたので、そこだけを取り上げます。

興味を覚えたのは、Hard Disk Drive Areal Density Production Introduction History(ハードディスクドライブ製品の面記録密度の歴史)というグラフです。実験室レベルではなく、2000年~2023年に生産品として出荷された HDD の面記録密度がグラフ化されています。下のグラフです。

ピンクの線が実際の HDD 製品の面記録密度です。凡例に CAGR(年平均成長率)の値と直線の色の対応が示されています。しかし、その直線の色とグラフ上の色の対応が判別がしにくくなっています。ここでは赤字で「100% CAGR」、「80% CARG」、・・・「20% CAGR」と書き込んでおきます。

このグラフから、大まかな面記録密度は次のように読み取れます。

  • 2000年~2002年:約100%
  • 2002年~2003年:約80%
  • 2004年~2005年:約60%
  • 2005年~2007年:約40%
  • 2009年~2011年:約20%

2011年以降は面記録密度の CAGRが 20%未満となり、最近までほとんど増加なしの横ばい状況が続いていたことになります。ここにきて、再び面記録密度に上昇傾向が表れたのは、HAMR(Heat Assisted Magnetic Recording:熱補助型磁気記録)による効果かと思います。

追記|面記録密度の CAGR について(不要かもしれませんが・・・)
100%:同一面積に記録できるデータ容量が、毎年2.0倍の率で増加
  80%:同一面積に記録できるデータ容量が、毎年1.8倍の率で増加
  ︙
  20%:同一面積に記録できるデータ容量が、毎年1.2倍の率で増加


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2023/11/20

HDD アナリスト企業の調査結果を比較|StorageNewsletter

HDD 市場調査(アナリスト)3社による調査結果を比較している記事がありました。面白そうなので、ご紹介いたします。下記のリンクです。

Best Analyst Firms for HDDs – StorageNewsletter

ここでは、次の3アナリスト企業が選ばれています。

  • Coughlin Associates
  • IDC
  • Trendfocus

これら3社が行った2023年第2四半期および第3四半期の調査結果が比較され、表にまとめられています。表の項目は下記であり、その項目ごとに3社の調査データが記載されています。

  • 2023年第3四半期の HDD 出荷台数
  • 出荷台数の対前四半期比較(Q2/Q3)
  • 2023年第3四半期の HDD 出荷総容量
  • 出荷総容量の対前四半期比較(Q2/Q3)
  • 2023年第3四半期の平均販売価格
  • 2023年第2四半期の平均販売価格
  • 平均販売価格の対前四半期比較(Q2/Q3)
  • Seagate の HDD マーケットシェア(2023年第3四半期)
  • Toshiba の HDD マーケットシェア(2023年第3四半期)
  • Western Digital の HDD マーケットシェア(2023年第3四半期)

上記リンクの記事では、「競合3社間のデータの差異は少ない」と結論されています。なるほど、確かに3社ともほとんど同じような数値が並んでいます。ただ、中には「差異が少ない」とは言えないと思われる調査結果項目もあります。

なぜ、調査データに差が出るのか?ですが、各アナリストは各 HDD メーカーへヒアリングを行います。しかし、各メーカーとも生のデータをアナリストへ提供することはまずありません。

下記は想像です。。。

アナリストは、HDD の部材メーカー、HDD 提供先の OEM、大手 PC メーカー、サーバーメーカー、ストレージアレイメーカー、ディストリビューターなどへのヒアリングや調査から裏付けデータを入手します。それらのデータをもとに、HDD メーカーの出荷台数などについて確からしい数値を算出します。アナリストは、HDD 部材や製造、流通経路に精通し、各企業からの信頼を得る必要があります。アナリストの情報収集力によって、推定されるデータは異なることになります。


話をもとに戻します。調査各項目のデータについては、オリジナルの記事をご覧いただくこととして、HDD 競合3社のマーケットシェアのみグラフで示します。

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↑ アナリスト3社によるマーケットシェアの順位は変わりませんが、アナリスト別シェアの数値(パーセント)の差異を少ないとみるか多いとみるか?

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2023/11/10

生成 AI がデータ保護とストレージ管理へ与える2つの影響とは|DCIG

Generative AI And Its Potential Two-Fold Impact On Data Protection And Data Storage Management

上記は、2023年10月19日にWeb掲載された DCIG からのニュースレターです。

この前半では、生成 AI にまつわる現状などの説明がありますが、その個所は省略します。

関心事は、生成 AI の「データ保護とデータストレージ管理に与える影響」ってなに?です。このニュースレターから、それは次のことと理解しました。

  1. 現在のデータ保護とデータストレージ環境の分析
  2. 適切なデータ保護とデータストレージの購入

それぞれの説明は次の通りです。


現在のデータ保護とデータストレージ環境の分析

データ保護やデータストレージ製品は、多数のアラート、ログ、レポートを生成する。しかし、そのすべてを読んで理解する時間はほとんどない。組織は自分の IT 環境を理解できていないことが多々ある。問題の原因特定や解決策に誤った対応をとることで、多くの時間を浪費することになる。

適切なデータ保護とデータストレージの購入

データ保護およびデータストレージテクノロジーの決定、アップグレード、購入の時期を把握することは、現在のところ、実用的なビジネスや技術的な決定というよりも、推測ゲームのように感じられる。これは、実際の問題や最善のテクノロジーの選択について理解が欠如していることに起因する。

今後の展開(オリジナルにはない項目)

生成 AI の導入はまだ初期段階であるが、これらを解決する役割を担うことができるようになる。

生成 AI は、内部リソースからデータを取得して現在の環境を文書化できる。また、機密保持契約に基づいてベンダーが組織に提供している非公開ソースから技術ドキュメントを取り込むこともできる。したがって、現在の環境をプロバイダー(ベンダー)が提供する新しいテクノロジーや機能と比較することできる。

システムのアップグレードまたはパッチが問題を解決するかもしれないし、新規購入が最善の選択肢であるかもしれない。いずれにせよ、生成 AI によって、思い込みや伝聞ではなく事実に基づいた決定を下すようになる。


今回のニュースレターの概要は上記になるかと思います。私自身が理解しやすいようにまとめました。そのため、オリジナルのニュースレターと異なっている可能性があります。


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